48.もはや、ありえない② | 携帯男

48.もはや、ありえない②

まーちゃん(300pt)→ゆりこ(伊原) 「出られるの?大丈夫なの?この前はゴメンねおわびは会ったときにうんとするね」


ゆりこ(伊原)→まーちゃん(265pt) 「待ち合わすの、島田の役所でいい?今度こそ会いたいね」


どこかで見た手口だった。
このコピーキャットめ~


まーちゃん(230pt)→ゆりこ(伊原) 「うん、そこでいいの?明日、早番だからあまり遅くはいられないかもだけど、顔見せだけでも」


ゆりこ(伊原)→まーちゃん(160pt) 「おうちみたいにお洋服いっぱいないけど、それでも、せいいっぱいおしゃれして出ちゃうよ~もう出る準備するから♪」


まーちゃん(125pt)→ゆりこ(伊原) 「ごめんね僕作業着みたいのだよオンボロ車で行くから先に行って待ってる!何かのためのポイント追加してから出ることにするよ!」



まーちゃん(1090pt)→ゆりこ(伊原) 「寒いね。いまコンビニで臭い消しみたいなの買っちゃった窓しめて暖房つけたいけど車の中臭いしたら嫌われると思って開けてる近くにきたらメールしてね車の中暖めるから」


まーちゃん(1020pt)→ゆりこ(伊原) 「あとどれくらいかな?」


まーちゃん(950pt)→ゆりこ(伊原) 「島田の役所でいいんだよね?来てるメールは全部読んだけど…」


まーちゃん(845pt)→ゆりこ(伊原) 「時間がどれだけかかりそうか、もしわからないんなら、今いるのがどこなのか、場所だけでもわからないかな?」


まーちゃん(775pt)→ゆりこ(伊原) 「返事できないの?携帯の電池切れかな?う~んとりあえずこのままここで待ってるけど…」


どうやら、この伊原君、他の客のメールを返すことに気を取られて、
自分からまーちゃんを呼び出したことを忘れてしまっていたようなのである。


偶発的な放置プレイ。
誘い出す方は無責任でいいかもしれないけど、寒い中待たされる者の気持ちはたまらない。



まーちゃん(670pt)→ゆりこ(伊原) 「さすがにもう夜中の12時ちかいし…心配まだ待ってるよ…」


まーちゃん(635pt)→ゆりこ(伊原) 「どうしたの?急に足止めでもくらったの?」


まーちゃん(565pt)→ゆりこ(伊原) 「とにかく無事かだけでも連絡ほしい!ゆりこのことほったらかして帰れないし、ここ動けないから…」


まーちゃん(495pt)→ゆりこ(伊原) 警察にでも言ったほうがいいのかな!?もしゆりこが大事なことになってたらどうしよう!?」


ずいぶん経ってから、ゆりこからメールを出している。
送信者が白石さんになっていた。


警察」というNGワードに反応した白石さんが、メールの前後を読んで、管理者権限で送信したみたいである。

警察」、「詐欺」、「殺す」… などのNGワードがメールの文章に含まれていると、そこの部分が赤く反転して、管理のBOXにも届けられるのである。


ゆりこ(白石)→まーちゃん(460pt) 「ごめんね、病院の玄関に出たところまでは覚えてるんだけど、目が覚めたら病院のベッドの上だったの…出たとたん、気を失って、それで病室まで運び込まれたらしいの…」



 …うそくさい。


もはや、



 ありえない。