40.北陸純情物語 | 携帯男

40.北陸純情物語


しょうこは働きづめ


昼はレジ打ち
夜はこの北陸のスナックで


店が暇になると、マスターは早くあがってくれという


そんな日は一人、自分のアパートで小さくなる
集金の人がくる月末は、もっと小さくなる


二人で約束したこと
二人で借金を返そうと


わたし、いろんな男の体しってるよ、借金だっていっぱいある


おまえは人が良すぎるから、そんなになったんだろう
俺だって借金あるさ、でも、もう返す


探していたのは、お前か、答えか
わからなかったあの頃


お前は俺にたましいをくれた
もう答えはしっている


これからはそれに向かって、
トラックのハンドル握るんだ


愛し合うことは、互いに見つめあうことではなく、
同じ方向を見つめることだと


いま、同じ方向をみつめている
同じ出口にむかっている



いつか二人で、日なたを歩こうって




しょうこ(只野)→正志(1705pt) 「寒いね。しょうこの部屋暖房無いから、これ以上寒くなったら夜中に目が覚めちゃうかも」


正志(1670pt)→しょうこ(只野) 「ありったけの着て寝ろよ。雪が降ると速く走れねぇ。もう高速に乗ってるし、荷物が遅れるとペナルティがあるから。これからぶっ続けで走るとしたらサービスエリアでメールしてやれないかもしれねぇけど」


実際のわたしは東京のオフィスで、
(ちょっと暖房ききすぎじゃないの?)
(誰か窓あけてよ!)
とか、考えていた。


正志(1565pt)→しょうこ(只野) 「お前が借金ぜんぶ返して、きれいな体になって会いに行きたいなんていうから」


しょうこ(只野)→正志(1565pt) 「前の男の人でできた借金だから、正志にまかせるのはスジ違いだよ?何年かかってもわたしが必ず返すから」


正志(1530pt)→しょうこ(只野) 「できるまで、だぞ。俺のはもう済むけど、お前の借金は桁がひとつ違うからな。ギブアップしたくなったらいつでもキャッチしてやるからな。なんか欲しいことないか?」


しょうこ(只野)→正志(1460pt) 「うん、しょうこ、また携帯とめられるかも知れない。わたしの方から連絡できないかもしれないかもしれないけど、正志のほうは、ちゃんと定期的に連絡ちょうだいね。浮気してないって確認だよ?」


正志(1425pt)→しょうこ(只野) 「それは、間違いない。こう見えて律儀なんだから。無理して返事しなくていいから。できるだけ楽な方法みつけるんだぞ?」



この客なら多少ほっといても大丈夫と、他の客に集中することにしていた。
そしたらやっぱり、定期的にはいっていた。



正志(1355pt)→しょうこ(只野) 「いま走りながらメール打ってる。自分の限界みたいなの知ってなんだか苦しい。金もない俺がいいって言ってくれたって、お前に与えてやれるものなんかありゃしない」


正志(1285pt)→しょうこ(只野) 「俺のが済んだら、いっしょに住んで、その借金いっしょに返せないかな?」


正志(1215pt)→しょうこ(只野) 「寒いけどな、いつか俺がやる。いつも暖かいもん着せて、食べさせて、俺はお前にそうしたいんだ」


正志(1180pt)→しょうこ(只野) 「まってろよ、いまに俺が壁ぶっこわしてやるから」


正志(1110pt)→しょうこ(只野) 「俺が…





ポイント代、ありがとう。


 ――― わたしはサクラ。